公開日:2021/07/01  最終更新日:2021/07/02

E-A-Tとは?重要な理由と対策法を紹介

「サイトの順位がなかなか上がらない」とお悩みの方は、EATを踏まえたSEO対策をおこなうことをおすすめします。E-A-Tは今や、SEO対策をおこなう上で必要不可欠な点といっても過言ではありません。この記事では、「そもそもE-A-Tとは何なのか」、「E-A-Tを高めるためにはどうしたら良いのか」という点を解説していきます。

EATとは

そもそもE-A-Tとは何なのか知らないという人も多いはず。E-A-Tとは、Googleの造語で、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)頭文字が由来になっています。E-A-Tが高いと判断されたWebサイトやページは、品質が高いと評価されるため、検索結果の表示順位を向上させるきっかけにもなります。そのため、SEO対策には、このE-A-Tを満たすコンテンツが必要なのです。それぞれの評価基準の詳細を解説していきます。

■Expertise(専門性)

WEBサイトやコンテンツの作成者が、何かの分野に特化した「専門家」であることで評価がされます。※社会的な地位や資格を保有しているのかはふくまれません
よって、さまざまな情報を取り上げた雑記的なサイトよりも、特定の分野に特化したサイトの方が評価される傾向にあります。

■Authoritativeness(権威性)

大多数の人が見ても「正しい内容のコンテンツだ」と思われることで評価がされます。
「医師が監修した病気に関するコンテンツなのだから、情報に間違いはない」といった具合に、一定の地位や知名度(ブランド)が必要になります。また、権威性を得るには、コンテンツの内容だけでなく、長期的なWebサイト運営実績も必要です。

■ Trustworthiness(信頼性)

「WEBサイト・サイトの運営者」自体が、大多数の人から信頼されることで評価が高くなります。一個人が運営しているサイトと、公的機関が運営しているサイトとでは、同じ情報を発信したとして、後者に信頼を置く方の割合が多いでしょう。
誰が発信しているかがわかると安心する人も多いので、運営者情報やプロフィールを充実させる必要があります。

EATが導入された背景

かつてのSEO対策といえば、Webサイトに検索キーワードをたくさんちりばめたり、意図的に低品質なリンクを大量に獲得したりといった機械的で単純なものでした。当時はGoogleの検索アルゴリズムの精度が低く、ツールを使ってコンテンツを作成するなど機械的なSEO対策でもサイトの順位が向上していました。その結果、ユーザーにとって役に立たないどころか、悪い影響を与えるような品質の低いコンテンツがあふれかえってしまうことに。間違った情報や古い情報などが載っているサイトが上位に表示され、ユーザーの利便性も悪くなっていました。

そこで、Googleはアルゴリズムの大幅なアップデートを実施し、「ユーザーに利便性が高い情報」や「正しい情報」が記載されているwebサイトを高く評価するようになったのです。「ユーザーに利便性が高い情報」や「正しい情報」が記載されているwebサイトを判断するための指標としてE-A-Tというひとつの基準がつくられたのです。

■E-A-TとYMYL

「YMYL」という言葉を知っているでしょうか。YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字をとった言葉。「あなたのお金やあなたの生活」という意味です。つまり、人の財産や健康など生活や人生に大きく関わる部分ということです。YMYLを扱うWebサイトに間違った情報が載っていると、人々の生活に大きな損害を与えてしまうこともあります。医療や金融といったジャンルはYMYLに含まれ、より高いレベルでE−A-Tが評価されます。

EATを高めるためのSEO対策とは

現在のSEO対策には、E-A-Tを高める必要があるということはおわかりいただけたかと思います。では、具体的にどのようにしてE-A-Tを高めていけばよいのでしょうか。どこからどう対応すればいいのか分からない人も多いはず。ここからは、E-A-Tを高めたサイトにするための、具体的な対策方法を解説していきます。

■テーマや分野を絞ったWebサイトにする

特定のテーマや分野に特化したWebサイトを運営するようにしましょう。自分の得意分野や、実績が活かせるようなテーマがベターです。複数のジャンルを扱いたい場合、1つのサイトの中に盛り込んでしまうと、専門性がぼやけてしまいます。例えば、美容と金融というテーマを扱う場合、1つのサイトではなく、美容は美容、金融は金融と、それぞれ1つずつサイトを作成すべきです。

■経験を活かしたコンテンツをつくる

他のWebサイトにない貴重な情報は高く評価されます。その一つが「経験」です。経験から得られた知見をプラスしたコンテンツは、オリジナリティがあります。著者自身で専門性や権威性が担保できない場合は、専門家に「監修」してもらうのもおすすめです。監修者のプロフィールなどを記載してE-A-Tを高めましょう。

■運営者情報を充実させる

「誰が書いたものか」という著者や運営者の情報は、ユーザーがコンテンツの内容を判断するために不可欠です。著者や運営者のプロフィールを作り、記載しましょう。また、問い合わせができることが一般的なので、問い合わせフォームもあるとよりよいでしょう。法人の場合は、企業情報が分かるwhois情報を公開することで運営者情報の充実度が高まります。

■サイトはSSL対応に

SSL対応なら、インターネット上の通信が暗号化されます。ECサイトなど個人情報を扱うサイトでは、SSL対応が欠かせません。webサイトの信頼性を高めるためにも大切です。

■引用・参照は公的機関から

Webサイトのコンテンツで引用が必要なこともありますよね。引用や参照する場合、個人のブログなどではなく、より信憑性の高い公的機関に限定することで信頼性を高めることができます。

■記事を更新する

コンテンツの内容も、SEO対策も、時間が経つと常識ががらっと変わってしまうこともあります。そのため新しい記事のアップだけでなく、古い記事の中身を更新し、最新の情報やSEO対策に対応できるようにしましょう。ユーザビリティの向上を図ることが、結果的にSEOにもなります。公開日や更新日を公開するとベターです。

■SNSで拡散する

Webサイトや新しく公開・更新したページは、SNSでなるべく広く拡散するとよいでしょう。SNSアカウントがあること自体、運営者や著者のブランディングを向上させることにつながり、知名度の獲得に役立ちます。また、SNSを見た人から引用されたり言及されるサイテーション効果も期待でき、被リンクを増やすことにも繋がります。

まとめ

SEO対策に必ず意識したいE-A-T。Webサイトを運営していても、なかなか結果が出ないという方は、できることから取り入れてE-A-Tを高めてみてはいかがでしょうか。高品質なコンテンツを作成し、E-A-Tを総合的に高めていきましょう。


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