パンダアップデートとは?対策と基礎知識を紹介
現在、Googleの検索結果は、良質なコンテンツが上位表示されやすくなっています。サイト運営者もユーザーの役に立つ質の高いコンテンツ作成に尽力していますが、これらの背景に大きく関わっているのが、パンダアップデートです。今後、効果的なSEO対策ができるよう、この記事では、パンダアップデートとはなにかという点と、対策と基礎知識についてご紹介します。
パンダアップデートとは
パンダアップデートとは、低品質なコンテンツの検索結果順位を下げ、高品質なコンテンツを上位表示させることを目的としたGoogleの検索アルゴリズムアップデートのことです。2011年2月にアメリカなどの英語圏から実施され、日本では2011年7月から実施されました。パンダアップデート実施初期に低品質だと判断され、検索順位を下げられたコンテンツは以下のようなものです。
・ユーザーにとって意味を持たず、特定の検索キーワードを含むでたらめな内容のものであり、プログラムによって自動生成されたもの
・特定のキーワードやフレーズ用に作成された誘導ページ
・評判の良い他サイトのコンテンツを流用し無断複製されたもの
・商品の説明やレビューを販売元サイトからコピーしただけのアフィリエイトサイト
このような品質の低いコンテンツの検索順位がパンダアップデートの実施によって下がりました。Googleは高品質なコンテンツを上位表示させるための取り組みを継続しており、パンダアップデートは現在も一定頻度で実施されています。
パンダアップデートが導入された背景
2010年前後、Googleの検索結果にはユーザーにとって大して役に立たないコンテンツを含むウェブサイトが多く上位表示されていました。ユーザーにとって役に立たないコンテンツが上位表示されている状況は、求めている情報を見つけるのに時間がかかってしまい、ユーザーの満足度を大きく低下させることにつながります。
そこで低品質なコンテンツの検索結果順位を下げ、品質の高いコンテンツを上位表示することを目的としてアルゴリズムのアップデートが行われました。この影響は非常に大きく、最初の実施では全検索結果の11.8%に影響を与えました。2011年以降、世界中で定期的にアルゴリズムの更新が行われています。パンダアップデートの導入は、サイト運営者に独自性が高く、ユーザーにとって役に立つコンテンツを作成する意義を見出させ、意識を変えることも目的とされたと考えられます。
パンダアップデートを考慮したSEO対策とは
SEO対策は、パンダアップデートが導入された背景を理解した上でおこなう必要があります。つまり、独自性や専門性が高く、ユーザーにとって役に立つ高品質なコンテンツを作成していくことが重要です。
具体的なSEO対策のポイントは次の3つです。
1つ目のポイントは、「ユーザーの悩みや疑問を解決する」ことです。検索ユーザーは、自分の悩みや疑問を解決するために情報を検索します。検索ユーザーの悩みや疑問を解決する答えを提示できているコンテンツは高品質であると判断され、上位表示されやすくなります。逆にユーザーが悩みや疑問を解決できないコンテンツは低品質なコンテンツと判断され、検索順位は下がります。
2つ目のポイントは、「専門的な知識を分かりやすく解説すること」です。専門性の高い内容を誰にでも分かりやすく解説することは、ユーザーにとって非常に価値のあることだと言えます。そして、1度読んだ人がブックマークしたくなり、他の人にも勧めたくなるようなコンテンツは高品質だと判断されます。
3つ目のポイントは、「ユーザーにとって読みやすいこと」です。どんなに独自性や専門性が高い文章を書いていても、視覚的に見にくい、難解で理解し難いコンテンツの場合、ユーザーは自然と離脱してしまうものです。情報を分かりやすく伝えるためには、視覚的な読みやすさも重要です。文字の羅列だけではなく、画像や図を使用することで情報が伝わりやすくなり、ユーザーの満足度も上がります。
今回紹介した3つのポイントに共通していることは、ユーザーにとって良質なコンテンツを作成することにあり、実現することで検索結果上位表示の獲得に繋がります。
まとめ
Googleはユーザーが満足するコンテンツを適切に評価し、上位表示させることを目的としてパンダアップデートを実施しました。サイト運営者もこの目的を理解してSEO対策をする必要があります。アップデートによって順位が下がることを恐れるのではなく、常にユーザーに良質なコンテンツを提供する意識を持つことが重要です。Googleの評価に対する知識を深めるとともに、ユーザーの気持ちを考えることを怠らないようにしましょう。